バスク日々の泡

フランスバスクでの日々の暮らしもろもろ

中学校まで息子を迎えに行った話

 昨日、16時過ぎに携帯が鳴りました。

 

 発信元は知らない携帯番号で、出ると息子。

 

 「ママン、今学校なんだけど今から迎えに来てくれない?」と突然言われビックリ(;'∀')。

 

 今日は最後の授業がお休みなので、いつもより早い16時に帰ってくると確か聞いていたのですが、一人でバスで帰ってこれるのに、なぜこんな電話を?

 

 一人で帰ってこれない?と聞くと、

「それがね、通常の下校時間以外に帰る場合は、教務で連絡帳に下校許可のサインをもらわないと学校の外に出られないんだ。でも連絡帳を家に忘れてきちゃったから、ママンが来て教務でサインしなきゃ17時前に学校を出られないんだ。僕今日図書館行きたいから、早く帰りたいんだよ。」

と言う。

 

 学校から出れないと知りべそを掻いてたら友達が見かねて携帯を借してくれ、それで電話したきたそうです(泣くな!そんなことで~)。急ぎの仕事も無かったし、雨の日も風の日も毎日頑張ってバスで通っているので、年に一度も無いだろう息子のわがままを聞いてあげる事にしました。

 

 フランスの公立中は(多分私立でも同じだと思いますが)、生徒の下校時間以外は厳重に門が閉じられており、入るにはインターフォンを介して許可を得る必要があります。学校に到着し、インターフォンを押せども押せども反応がない(汗)。まごまごしていると校門の前にいた息子と同じ年くらいの男の子がやってきて、

 「こういう場合はボタンを全部押すと良いですよ。」

と、手伝ってくれました。君は将来きっとモテますよ。

 

 そんなこんなでやっと校内に入ることができました。が、教務室に入っても肝心の息子の姿が…。

 

 「マダム、何かご用ですか?」と職員の方が聞いてくれたので、キョドリながら(在仏15年以上ですが、慣れない場所ではまだキョドってますが何か?)、

 「あ、あ、あの、息子を迎えに来ました。連絡帳を忘れたので、私がサインします。」と息子の名を告げると、

 「あ、○○君ね。」と、奥の部屋に呼びに行ってくれました。

 

 息子は、「ママン、ごめんね~。有難う。」とすまなそうな顔で出てきました。一人前に迷惑をかけて悪かったと思っているような顔。私の事も気遣えるようになったんだな~と思い、息子の成長を感じ嬉しくなりました。毎日ガミガミ叱ってばかりだけど、もうそろそろ一人前の青年として見てあげないとな、と思いました。これがなかなか難しいですが(笑)。

 

 それにしても、700人近い生徒がいる息子の中学校ですが、とても良い学校だと思います。何しろ「それぞれの顔がちゃんと見える感」が凄いんです。校長先生も、職員の方々も、何かあればすぐに助けてくれるだろうと思わせてくれるんです。もちろん錯覚かもしれませんし、いじめや盗難、子供の非行などはあります。でも、これまで何回も集会や所用で学校に行きましたが、子供や私たちに対し誠実に接しているという印象を受けました。こういう学校が身近にあり息子を預ける事ができるのは大変安心で、何より有難い事です。息子の学校を見て、フランスでの教育も悪くないな~とつくづく実感しています。