バスク日々の泡

フランスバスクでの日々の暮らしもろもろ

ピレネー山脈、世界遺産のガヴァルニー圏谷(Cirque de Gavarnie)のお隣り、トゥルムーズ圏谷(Cirque de Troumouse)が素晴らしく良かった!小さなお子さんからシニアまで楽しめるのでおススメです。

 フランスに戻ってきたら、山に行こうね~と息子と約束をしていたので、お天気の良い内にと、早速ピレネー山脈に行ってきました!

 

 海の近くで育った私は、山の行楽をあまり経験したことがありません。母の実家は山深い場所にあり、祖母に会いに毎年行っていたので、山の経験はあるんです。でも、小さい頃は、祖母の大きな家の縁側から見える正面の切り立った山の斜面が、何かこう迫ってくるような圧迫感があって、あまり好きではありませんでした。夜になると、漆黒の大きな塊りに見えて、よけい怖かったな。なので、山に行こうと言うのは、いつも決まって旦那からです。

 

 初めてピレネー山脈を見た時、私が知っている日本の山とは全く違うな、と思いました。今思えば、あんなに高い山々の連なりを見たことがなかったからだと思います。最初に住んだ街からは、ピレネーの山並みが良く見えましたが、まさにピトレスク。夏でも白い雪を頂いたその優美な姿は、溜息の出る美しさです。ピレネーを見られるだけでも、ここに住んでいて良かったな、と思えたほどです。

 

 でも、そんなピレネーも、近づくにつれて、特に、深い谷底に作られた狭い山道を通る時には、ちょっと怖さを感じます。途中、17世紀に土砂崩れで村が壊滅してしまった場所があって、そこにはマリア様の石像が建てられています。いまだ柵などはなく、当時落ちてきたと思われる相当な量の大小の石が積み重ったままです・・・。道路のすぐ側なんですけど・・・。

 

 そんなこんなで、巡礼の地で有名なルルド市を経由して、トゥルムーズ圏谷にやってきました。トゥルムーズ圏谷は、ピレネー国立公園内、ユネスコの世界遺産で有名なガヴァルニー圏谷のすぐお隣にあります。ガヴァルニーは一昨年の秋に行ったので、今回はトゥルムーズに。

 体力が全くない私がメンバーにいることを考慮してくれた上の、優しすぎる旦那のチョイスです。トゥルムーズは、3歳の子供からシニアまで、気軽にハイキングができる事で有名なのです。確かに、ガヴァルニーは、結構登りが厳しくて大変だったような・・・(注:私は相当のヘタレです)。

 

 トゥルムーズの良いところは、有料道路を使い、標高2000mほどの圏谷付近まで車で登っていけることです。乗用車1台につき5ユーロ(ほかにバイク、自転車料金もあり)を入口の料金所で支払い、ガードレールはないけど充分な広さのある道路を、どんどん登っていきます。もちろん、本格的なトレッキングがしたい方は、有料道路を使わずに下から登っていくこともできます。有料道路の手前の村に、無料パーキングがあります。登りは相当きつそうに見えましたが・・・(あくまで私見)。

 

 10~15分ほどで、頂上付近のパーキングに到着。いろんなコースがあるので、そこから半日ほどの本格的な山歩きをすることも可能ですし、ハイキングもできます。私たちのような気軽なハイキングをする方は、登山靴もあえて必要ないと思います。登りも下りも、ほとんどありませんからね。

 

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パーキングを出てハイキング開始。お犬様は立ち入り禁止。

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マリア像のある場所まで、少し登ります。ちょっとしんどいです。

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美しい自然。

 景色は本当に素晴らしい!ガヴァルニーのように、風光明媚な、驚嘆するような景色ではありませんが、トゥルムーズの開放的で、牧歌的な景色の方が個人的には好みです。ちょうど1時間ほどで、小さな湖に到着。湖のほとりで、家から持ってきたサンドイッチとミネラルウォーターでピクニック。水を少し触ってみましたが、下鴨神社のみたらし祭の地下水より冷たい!衝撃の冷たさでした。水遊びの大好きな息子も、すぐに手を引っ込めてしまいました。

 

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孤高のウシかと思いきや・・・

 

 帰路もほとんど平坦な道を、のんびり草を食む牛の群れを眺めつつ帰ってきました。途中、群れから少し離れ、高台の突き出た岩の上でじっと佇んでいる牛がいて、どうしたんだろう、と思って目を凝らしてみたら、側に産まれてそんなに経っていないと思われる赤ちゃんが丸まって寝ていました。お母さんだったのか。

 

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おいおい、轢かれちゃうよ・・・。

 有料道路で帰る道すがら、羊さんたちが路上でまるで気絶しているかのように熟睡していました(笑)。でっかい鉄の塊りがすぐ横を通っているのに、全然気にならないようで。可愛かった。
 

 小さなお子さんや、山歩きに慣れていない人でも簡単にアクセスできて、雄大な景色を楽しめるので、本当におススメです。標高2000mの素晴らしい景色を気軽に楽しめるなんて、何て素敵なんでしょう!旦那や息子には物足りなかったかもしれず申し訳ないけど、私にとっては申し分のないランドネでした。どうも有難う、また行こうね。

 

こちらはご参考までに。トゥルムーズ圏谷のハイキング&トレッキング情報(仏語版)

www.randozone.com

 

フランス観光局のガヴァルニー圏谷のページ。トゥルムーズ圏谷についての説明もちょろっとあります。

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