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【フランス映画】アニエス・ヴァルダさんの『5時から7時までのクレオ』(1962)が好きだったな

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 少し前のことになりますが、3月29日にフランスを代表する映画監督、アニエス・ヴァルダさんが亡くなられました。享年90歳。亡くなってからしばらくは、ラジオでも新聞でもこの訃報のことをずっと報道していました。

 

 フランス人で日本映画が好きな方は、黒澤明さんや小津安二郎さんなどの、昔の映画を観て日本映画が好きになったという方が多い気がします。今フランスで大変な人気の是枝裕和監督も、小津さんと比べられることが多いです。それと同じような感じで、日本でフランス映画が好きな方は、50、60年代のヌーベルヴァーグの頃の映画がきっかけで、という方が多いのではないでしょうか。

 

 私もそのひとりで、アニエス・ヴァルダさんの初期の代表作『5時から7時のクレオ』も、初めて観たときものすごく衝撃を受けました。

 

 語彙力がないのですが、何というか、今まで観たことのない映画に出会ってしまった!と驚いたことを覚えています(といってもその当時も今でも私の映画鑑賞歴は貧相なものですが)。ヌーベルヴァーグの映画を初めて観た後は、いつもそう思うのですよね。あと、60年前のパリが素敵すぎて。モノクロで見るパリの景色はズルいです。最高です。

 

 血液検査の結果を聞くため、2時間後に医師との面会を控えた歌手の女の子が、自分は癌かもしれない、という不安な気持ちと共に、パリの街を彷徨い、近しい人たちに救いを求めるものの得られず、最終的に見知らぬ人たちとの交流の中に安らぎを見出していくというお話です。

 

 随分と前に観たので細かいところは覚えておらず、またゆっくり観直してみたい映画です。

 

 ヴァルダさんは、Wikipediaを見ていただければお分かりのように、とてもお茶目な感じの素敵なおばあちゃまで、亡くなる少し前に撮られたらしいこの写真を見たときは、若い頃とまったく変わっていないのでビックリしました。亡くなる直前まで、多方面で精力的に活動されていたそうです。多作な方で、ドキュメンタリー映画も多く撮っています。旦那様はあの、『シェルブールの雨傘』のジャック・デゥミ監督(とうに鬼籍に入られています)。

 

fr.wikipedia.org

 

 

 ヴァルダさん、私にまったく新しい世界を見せてくれてありがとう。ご冥福をお祈りいたします。